上州の城・山名城、根古屋城、寺尾中城、膳城、女渕城


今週は何とか自分の予定をクリアできたから
悟りの境地で?上州へ!
早朝5時15分という暗い中での出発に付き合った。


最初の予定地は山名城と根古屋城
同じ尾根伝いにあるらしい。
7時に到着、高崎自然遊歩道入り口には駐車場も整備
しかし周りの畑や山の入り口への道は
完全に霜に覆われて、キャベツが真っ白に凍っている
「また厭なこの時期が来たか!」と吐くため息が真っ白!



ところが上り口にはこんな看板
「碑の道」ですって?万葉の道ですって?
おや、思いがけない見っけものかも!
とっつきの石段を登りきると整備された歩きやすい
尾根道が軽く登り下りして続いています。
タクジローの喜ぶすっかり木の葉の落ちた
寒々とした木々の向うに確かに夏だったら見えない景色が
伸びやかに広がっている。
私にしたら只でさえ霜で空気が冷えているのに
寒々しすぎるだろうこの景色は!なんだけど。


それでも実に気持ちよく歩ける道は
今まで出会った自然遊歩道の中でも屈指の整備力!
親切に行き届いた案内板と説明版と文化力!
伝承まできちんと書いて教えてくれて・・・楽しい
ひとつひとつの歌碑を読みながら、口ずさみながら
足取りは軽やかになる
「ささのはは みやまもさやに さやげども
 わかれきぬれば いもをしおもう」
ワーァ、教科書に乗ってたわ、この句!とか
「むらさきの・・・」
関東地方は昔むらさき草の産地?といわれ
むらさき染めはこの草の根からつくられたんだったっけ?とか
水戸黄門の話には思わずにやりだし・・・


尾根の途中で右が山名城、左が根古屋城に分かれる
両方をユックリ歩き私も楽しめる城でよかった!
帰る頃には行きかう人にも何人か会え
そうか今日は日曜日だったんだ!と、気付く
曜日が余り意味を成さない日々を送っているんだなぁ・・・


この日は8城廻った(予定は26城だったとか?)
後印象に残ったのは見事な芝生公園になっていた寺尾中城!
それでもタッタカタッタと健康のために?
追い越していったおっさんお一人にしか山道では会わず
下の広〜い芝生でボール遊びをしている親子ずれが数組のみ
勿体無いなぁ・・・こんないい所なのに
多分遺構の殆どはこの公園に割愛?されたのだろうが
残された縄張りは少ないながらも起伏に飛んでいた。


 


膳城はご親切な資料館の女性が一番ありがたかった!
休みなのに近道の門を開けてくださったし
帰りまでに資料も探してコピーしてくださったし。
色々な歴史資料館へ行くが、人の応対はとりどり
中には「全く資料なんか無いなぁ・・・」門前払いも!
この方の佇まいに似た?美しい遺構、折れの掘りが見事!
とてもよい印象を持って後にした。
土地の人の対応で印象も変わる!ね。


次の女渕城も見事に公園!
物凄く立派な水掘りが農業用水に転化されたせいか
とてもがっちり整備されていて
城の堀というイメージはなくなっているものの
この規模の往時を偲べば・・・なかなかジャン!
・・・というわけで・・・思っていたより・・・結果オーライ?